団塊世代の船釣り初挑戦A    マダイ釣り講座

釣りの用語 マダイ編

   つけえさ(オキアミ) 針につける南極近海で取れたエビ
   おまつり       隣近所の人と仕掛けが絡まること
   棚          魚が釣れる水深
   サニーカゴ     魚を寄せるアミエビを入れるプラスチィックの筒。
   コマセ        魚を寄せる為の餌の事。日本近海で取れたアミエビ
   シャクリ        コマセを撒くために竿を上下に振ること。
   スプール       リールの糸が巻いてあるところ
   ロッドキーパー    竿を置く為のもの。これがあればお弁当ものんびり。
   クランプ       ロッドキーパーの竿に取り付けるパーツ
   クッションゴム    天秤と仕掛けの間に付けるゴムのより取り 1.5-2.0mm 1mがベスト
   ハリス        針を結んである糸、通常は仕掛けのこと。通常は3号6-8m。針はマダイ針の8号前後。
              また、食い渋り用に2.5号や、青物用(イナダ等)に4号もあればグ〜。
   バラシ        魚が途中で居なくなってしまうこと
   バックラッシュ    リールの道糸が出すぎてリールの所で絡まること
   ビックリあわせ   魚のあたりでビックリして竿を振る事
   サミング        指でリールり道糸を抑えること
   糸ふけ        道具が着底して余った道糸のこと
   ドラッグ
(*1)    リールのハンドルの内側についているちょっと丸みのある星型物 緩める(手前に回す)と 
              糸が出ていき、締める(反対に回す)と糸が出ていかない。大物が来た場合に緩めて
              おかないとハリスが切れるので1回がずつ調整しましょう。
準備
   店で受付を済ませたら、氷とオキアキをもらって下さい。船にバケツが用意してあるので
   オキアミは海水で溶かして下さい。冬の寒い時期は全部溶かしても大丈夫ですが、
   4月〜11月の間はちょっと溶かしたら、半分ほど再度、ビニール袋にいれて、アイスボックスに
   入れて保管して下さい。午後からは保管したオキアミを使用すれば、オキアミ自体がしっかりして
   釣果もアップしますヨ。溶かす前でナイフで半分にしても結構です。でもナイフには充分、気を
   つけて下さい。


マダイの釣り方


@道具のセット
    自分の釣り座に竿にサニーカゴ、ロッドキーパー、コマセの
    順にセットします。仕掛けは釣り場に到着してから
    天秤に付けましょう。

Aオキアミを仕掛けに付ける
   針にオキアミを付けます。オキアミは1尾でOKです。
   昔は抱き合わせといって2尾付けたりしましたが、
   現在は1尾でいいです。その方が仕掛けか回りません。
   また付ける前にオキアミの尻尾をハサミで切ってください。
   やはり、尻尾がついているとハリスが回ってしまいます。
   オキアミの付け方は必ず、切り口から針をそっ〜と刺します。
   あまり深く刺さずに仕掛けに対してオキアミが真っ直ぐに
   なるように刺しましょう。仕掛け投入時にオキアミをよく
   見て下さい。正確に付けると針が回らずに海中に
   落ちていきます。またマダイのハリスは長いので絡まないように
   最初はバケツに入れておくといいですよ・。
  

Bサニーカゴにコマセを詰める
    備え付けのレンゲでビシに8分目ほど入れてください。またサニーカゴは
    カゴの上に調整用のネジがありますので、カゴの下を5-10mm程度に
    調整して下さい。また上の穴は半分〜1/3程度に調整しましょう。またカゴの
    調整は潮の流れ等によつて変わってきますので船長に聞いて下さいネ。    

C仕掛けの投入
    竿をロットキーパーからはずし、もう片方の手でビシを持ちます。
    リールのクラッチをはずし、親指でスプールを押さえ、
    自分の前方に
振り子の要領で投げ入れます。
    マダイの仕掛けは長いのでとても絡み易いので
    最初は無理をせずに少しずつ慣らしていきましょう。        
 
Dビシの着底まで
    投入から着底までの時間は水深によって異なりますが
    着底までは必ず、
親指でサミングしながらスピードを調整して
    下さい。なにもせずフリーで糸を出すと、バックラッシュして
    手前まつりをしたり、おまつりの原因になります。
                                                  
E棚の取り方
   マダイでは水面から棚を取る方法と海底から棚を取る方法が
   あります。釣場、時期、水温、潮等により船長が指示しますので
   船長の指示に従ってください。特に水面から棚を取るときは
   お1人でも指示棚より下にビシが行ってしまうと魚の反応が
   無くなってしまいますのでご注意下さい。

  @海底からの棚取り
   ビシが着底するとふわっと軽くなります。この時が
   着底した瞬間です。リールのクラッチを戻し、
   竿先にビシの重さを感じるまで巻きます。糸ふけがとれて
   まっすぐになったら通常はハリス分巻きます。一挙にハリス分巻くのではなく
   2mくらいずつ、コマセを撒きながらハリス分巻き上げます。でも親の敵のような撒き方ではなく
   優しく、ゆっくり、大きく竿を振ってコマセを撒いてください。イメージとしてコマセの帯を
   作って巻き上げてください。道糸には1mずつ印がついていますので、必ず道糸のマークで見てください。
   また棚取りしたら、必ずドラッグ
(*1)を緩めて大きいマダイが当たってもハリスが切れないようにしましょうネ。
  A水面からの棚取り
   船長より棚の指示があるので、必ず指示棚で止めてそこでコマセを振りましょう。
   水面からの棚取りの場合の方がコマセの振り方はゆっくり、優しく振ってください。
   また乗込み時はマダイの警戒心が強いのでガンガンコマセを振るとせっかく集まったマダイが逃げてしまいます。
   時にはコマセも振らずにそっ〜と棚で止めた方がいい場合もありますヨ。
   またこの場合も必ず、ドラッグ
(*1)を緩めて大きいマダイが当たってもハリスが切れないようにしましょうネ。
Fマダイのエサの食い方
   魚は必ず、エサをパクッと噛むのではなく、海水と一緒にエサを吸い込みます。
   よって、ハリスがピンッと張った状態ではなかなか食い込みません。
   「竿をキーパーに置いた途端に当たった」なんて話をよく耳にしますが、その場合は
   ハリスがまだ弛んでいる状態のときに当たった典型です。
Gマダイからの魚信・・・・ヒット〜!!!
   マダイがあたると竿先が一気に曲がります。初心者の方は反射的に竿を合わせてしまいます。
   でも大きなマダイ等が来た場合はハリスが切れてしまいます。大きさに関係なく、一度、竿を持ち、マダイも重みを
   感じて下さい。小さなマダイなら、ドラッグを締め、竿を70度くらいに上げて、ユックリ巻き上げてください。
   マダイは水面にくるまで、2度、3度と引っ張ります。マダイが引っ張っているときは決して巻かずに、マダイの強烈な
   引きを竿でかわしましょう。竿でかわせない場合はドラッグを調整して糸を出しましょう。ほら、もう水面まで
   マダイが来ていますヨ。マダイが水面まで来たら、ハリスは弛めずにしましようネ。
       
Hビシの取り込み
 リールの停止位置
   電動リール、手巻きリールどちらでも、
ビシが海面すれすれに来たら停止します。
   電動リールの場合は調整できますので船長に聞いてください。初心者の方は必ず、
   嬉しさのあまり巻きすぎてしまいます。巻きすぎてビシをバンジージャンプのように空中で
   仕掛けを再投入したら、マダイは海水氷に入れて締めてください。


I再投入
  続いて、再度コマセを詰めて再投入します。マダイは長いハリスなので、慣れるまでは
  海水を入れたバケツにハリスを入れておくと絡まずに安心です。

Jおまつり

  ビシの棚を取り、あたりを待っているときにふわっと糸ふけが出る場合があります。この場合は
  他の人とおまつりをしています。すぐに巻き上げます。このところ電動リールの普及で絡まった
  人に声も掛けずに1人でかってに巻上げてしまう人も見かけますが、必ず声を掛け合い、なるべく
  同じスピードで巻き上げましょうネ。

K釣場の移動
  釣場を移動する時は波でコマセの容器が飛んだりしますので、移動時は
  コマセの容器を船の中に戻しておきましょう。また波がかかったりしますので移動時は船内に
  移動しましょう。
L帰港
  さ〜、マダイは釣れたかな〜。マダイは時期によってはギャンブル性が高いので、初挑戦の場合は
  秋の青物の混じるときが良いかな。でも青い海の中から、ユックリと、ぼんやり赤いマダイが浮いてくるときの
  感激はたまりません。また冬は数が上がるときがありますが、マダイの干物や鍋など釣り人の特権です。
  また帰港したら帰宅まで時間が掛かる方は船宿で氷の追加をして下さい。
  その後、駐車場までお送りしますので手を洗ったり、お茶をのんで一服してください。
  下処理の分からない人は遠慮せず、スタッフにお声をかけてください。
  簡単な下処理、料理方法をお教えします。
M料理 
  マダイといっても、昔は結婚式の引き出物に付いてきたり、寿司、また旅行の料理等でお造りなどで
  食べたりしますか、なかなか自分で買ったりしませんネ。とりあえず、ウロコを取り除きます。
  マダイのウロコは結構硬いので、力任せにするとキッチンはウロコだらけになったりします。市販のウロコ取りも
  いろいろありますが(100円ショップでも有り)、出刃包丁の背で取れます。ウロコが飛ぶようでしたら、ビニール袋に入れてから落とすと
  飛び散らないですネ。


続いて、LTアジ釣りの実践に
東京湾 釣り 釣船 横浜 三喜丸