安全な釣行の為に天気と風の勉強


先日、大きな低気圧の通過で、タンカーや漁船、また釣船の悲しい事故が続きました。
自然相手のレジャーですので、自分たち船長はもちろんですが、釣り人ご本人も安全のために
天気予報は必要です。でももうちょっと正確に自分で天気図や風の情報を読めたら・・・・・。
今回は天気図の見方を勉強してみましょう。

天気図の基本

天気図とはある地点で観測された気圧、また風向き、天候などを地図上に書き入れたものです。
自然を相手にしている釣りはその日の天気図や天気予報を必ず参考にしています。
天気図を見れば、海の状態はおのずと分かってきます。天気図に描かれたラインは同じ気圧の線(等圧線)を
表しています。北半球の場合は高気圧は右回りに風が吹き出し、低気圧は左回りに風が吹き込みます。
つまり、高いところから、低いところに風が流れています。

   
高気圧の中心には海面に向けて風が吹くため雲が出来にくい為に天気が良い。地球の自転により北半球では右回りの風が吹き出す。



低気圧の周辺では左回りに風が吹き込み、中心部では上昇気流が吹いているので雲が出来やすく天気が悪くなります。

風向きや強さを予測する

天気図は現在の気象状況だけでなく、天気の移り変わりも予測出来ます。日本付近は貿易風と偏西風の境目にあたり、
低緯度では天気は東から西に移動し、高緯度になると西から東へ移動することが多くなります。低気圧と高気圧がどの
配置にあるかで目的の場所の風向きがおおよそ分かります。また等圧線の間隔が狭ければ狭いほど気圧の差があるために
風が強く吹きます。台風などは極端に中心の気圧が低いために等圧線の間隔は狭く風は強く吹きます。釣りに行く前に
ちょっと天気図をチェックしましょう。でも、自分もホームページを作っているとお客様以上に勉強になりますネ。




詳細な天気図はココ

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参考資料  (株)水中造形センター MARINE PHOTO